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事務局長しんのエデュケーションコラム


2017年4月
 ピザ小屋建設と分断の社会、そしてだいだらぼっち

 だいだらぼっちにはピザ窯があります。これは2007年にいただいだらぼっちのこどもたちと一緒に作りました。屋根も作るはずだったのですが、その年はピザ窯だけで精いっぱい。こどもたちの想いを引き継ぎ、次の年に作るから任せろ!と言って早10年。ずっと心残りだった屋根がとうとう完成しました。
 だいだらぼっちの相談員としてのプライドもあり、せっかく作るのだからホームセンターや材木屋から材を買うのはカッコ悪い、あんじゃねの森(元学校林で、事業で利用している遊び場の森)の木を使い、知り合いの大工さんに協力してもらって、自分たちの力で建設しようということになりました。
 20本近くのヒノキをチェーンソーで伐倒。4〜5mの長さに切った丸太を山の下から滑車を使って人力で引っ張り出す。設計図、墨入れ(材にホゾ穴や切る所に線を入れること)は大工さんに指導されながら私がやって、関わった全員でノコギリ、ノミ、丸鋸、カンナを使って、材を仕上げ、建設に関わる製材以外の作業は、ほぼ全てをやりました。
 終わっての感想は、一言「感動」です。これまで木でスプーンやイスを作ったことはありますが、小屋という構造物を作るのは初めてですし、なにより「無」から何かを生み出すというのは、ものすごい発見と喜びがありました。
 
 先日ある大学の先生から聞いた話です。こどもが全速力で走ると、その分、体力の底上げがされる。常に使う力はその6〜8割くらいだから、その全速力で走る、全力を出し切る、限界までやるということが自分の能力を高めることという話しです。
 これは体験も同じことが言えます。自分の知らないことにチャレンジすると視野が広がり、世界にあるいろいろなものに興味や関心を持つ「入り口」が増えます。自ずとそれはまた新たな社会とのつながりになったり、世界にある様々なものを想像するきっかけにもなります。今回の小屋建設で言えば、大工仕事の知識や林業の難しさばかりでなく、職人の技術の凄さや人がこれまで培ってきた知恵や技術への尊敬、寺社仏閣の見方に至るまで興味や世界は広がりました。一方で、行動が興味の範囲だけに閉じこもっていると、自分の世界は閉じてしまいます。

 32年目の「暮らしの学校だいだらぼっち」が始まりました。自分でご飯を作ること、洗濯することからはじまり、薪でお風呂を焚いたり、その薪を山から持って来たり。異年齢の仲間ができたり、その中に気の合わないのがいたり。こどもたちの世界は、興味や関心からでなく、「暮らす」という必然の中で確実に広がっていきます。
 分断が進みつつある現代社会において、この取り組みは社会づくりの大切なヒントが隠されているように感じます。そんな視点でまた今年もコラムを書き続けていければ。今年もよろしくお願いいたします。








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