山村留学・だいだらぼっち
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山村留学・だいだらぼっち2011年だいだらぼっち 日々の様子> 2月2週

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< 2月第2週 ・ 2/6〜2/12 >
火の流れを考えながら焚く薪窯は、窯づめがとても重要。
今日は自分たちの窯づめを確認して扉をふさぎました。
さぁ、いよいよ火入れの日、それぞれの思いを漢字一文字に込め仲間のまえで発表します。みんな健康で安全にいい作品が焼けますように…。
今回の火入れは、火起こし機を使って自分達で起こす事に挑戦しました。一人づつ交代しながら、想いと力を込めていきます。次第に煙が大きくなり、小さな小さな種火をつけることに成功!しかし、その種火を大きな火にすることはできませんでした。
火おこしを始めて2時間。寒さも厳しくみんなの体調を考え、断念しました。この悔しさをバネに窯焚きは絶対成功させよう!
窯焚きとは、窯の様子を見ることから始まります。火の流れ、作品の色、壁の色、おきの量、煙の色など、たくさんの情報をよく観察し、いまの窯にとって一番いい方法をみんなで考えて焚きます。うまくいかないこともたくさんありますが、考えて、失敗して、成功する。こんなに楽しいことはありません。
窯焚きも終盤にさしかかり、温度は1100度付近!薪も一瞬で燃え、手を近づけすぎると皮手袋から煙がでます。灼熱の熱さと戦い、薪をくべるこどもたちの顔には、やりきる決意が表れ、とてもいい顔をしています。
灼熱の窯焚きの側で、ペンと紙を片手に温度計とにらめっこをしているひーたん。突然「1180度!」と大きな声をあげみんなに窯の中の温度を伝えます。記録も立派な仕事、窯焚きをする窯場には、合計5日間の記録が張られ、いつ来てもどのような窯焚きをしてきたかが分かるようになっています。
登り窯も大詰め、最後の2の間、3の間に上がるころには、後ろの煙突からはげしい炎が噴出します。この写真を撮っている場所でも相当の熱さです。外の空気はとても冷たかったですが、窯場は心も体も熱いです。
窯焚き終了!今年は、例年よりも早く日曜日の午前8時に焚き上げを迎えました。これは、どのチームも集中してとてもいい窯焚きをした結果だと思います。また、窯焚きを支えていただいた、去年のメンバー、保護者の方々のおかげです。ありがとうございました。さぁ、あとは、来年のこどもたちがいい窯焚きが出来るように、山から薪を持ってきてしっかりと乾かすだけ!
窯も午前中に終わり、のんびりゆっくりの日曜日になりました。そんな時突如現れたたくさんのオムレツ!保護者ののみすけが準備をしてくれて、一人ひとりに愛情たっぷりの名前入り!おなかも心も満たされたとっても素敵な持ち寄りでした。
窯焚きが終わったにも関わらずこどもたちのものづくりへの情熱はまだまだ、おさまらない様子です。ほっと一息ついたお勝手では、既にさちが木工を始めていました。こどもたちの体力と行動力には、かないません。
スタッフ・しん <しんのコメント>

登り窯はだいだらぼっちでも1、2を争うビックチャレンジです。そのため、3週間ほど前から準備を始めてきました。本番が近づくほどに、こどもたちのテンションは上がり、窯焚き中もとてもよい集中力で仲間と協力して焚き上げました。もちろん上手くいかないことだらけです。めぐるしく変わってゆく窯の変化にこどもたちは、その都度相談して焚き方を変えていきます。今回の窯焚きで、多くの困難を一緒に体験し乗り越えた仲間の絆は、さらに深まったことと思います。今年度のだいだらぼっちも残り1ヶ月と少し、最後まで16人で思いっきり楽しんで暮らそう!



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