山村留学・だいだらぼっち
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山村留学・だいだらぼっち2011年だいだらぼっち 日々の様子> 1月4週

山村留学・だいだらぼっち
   
  


< 1月第4週 ・ 1/23〜1/29 >
今年田んぼで育てた稲のわら灰で、焼き物にかける釉薬をつくっています。灰と石の粉、粘土を混ぜて水で溶き、細かくすりつぶすこと3日間で完成。暮らしの中でつくられた自分たちだけの釉薬は、苦労と思い出をぎゅっと詰め込んだ宝物です。
このメンバーでの暮らしもあと2ヶ月を切りました。今年から来年のだいだらぼっちへ思いを引き継ぐための「引継ぎ会」を計画することになり、1回目の話し合いをしました。どんなことを引き継ぐのか話し合い「団結すること」が満場一致で決まりました。
「毒キノコ?!」と驚きの表情で見入るチロル。実はコレ、石づきはマッシュポテト、笠の部分は切ったニンジンにベーコンで模様付けした手の込んだ料理です。ひーたんのお父さんであるのみすけが、手づくりしてくださいました。このサプライズのおかげで、野菜嫌いの子も楽しく食べられました。
今週末は、登り窯に向けて作品の素焼きを行う予定です。交替で当番に入り、窯づめしています。
朝から8時間、交替で素焼きをしています。今回は最も割れやすい皿がたくさん入っているので、いつもより慎重にゆっくりゆっくり温度を上げていきました。片時も目を離せない当番は、食事も窯場でとっています。この真剣さがポイントなのです!
高知から、いつもお世話になっている刃物職人の方がいらっしゃいました。「こども向け包丁のデザインを考えよう!」ということで、刃物の作り方や仕組みを教えていただき、たくさんの実物を拝見しました。こどもたちからでてきたアイディアは、毎日包丁を握ってお料理しているだけのことはある機能を備えたものばかりでした。さすがです。
またまた雪の中、3回目の山作業にいきました。大木をロープで引っ張りあげ、切ってトラックに積む作業を延々と行いました。みきは、できるだけ道に近いところに動かそうと、丸太を一生懸命持ち上げています。こどもたちの息のあった連携プレーで、たくさんの薪を運び出すことができました。
運んできた丸太は全部割って積んで、来年度の窯たきまで乾かします。その数は1tトラック何杯になるのでしょうか?気が遠くなりそうですが、この時期に薪割りが上達する子がたくさんいます。
これは、昨年のメンバーが割って積んでおいてくれた薪を「小割り」という細い薪にするための準備をしているところです。寒い中でしたが、日向をさがしながらおしゃべりしながら楽しく頑張りました。
フキスケが薪作業のリーダーをがんばりました。段取りをとったり、みんなに声をかけたりするフキスケを、周りのこどもたちも応援しました。それぞれにとってのチャレンジは少しずつ違いますが、互いに応援することで達成できるのは仲間がいないとできないことです。
スタッフ・なおみち <なおみちのコメント>

いよいよ登り窯への準備が本格的にスタートしました。その作業のどれをとっても全員で協力しなければ難しいものばかりです。8時間の素焼き、薪割り、山仕事・・・たくさんの仕事がつまっている週末は、段取りをとるのも大変でしたが、目標の作業量まで何とかやり終えることができました。その作業の中には得意・不得意、好き嫌いなどによって、気の進まないものもあるものですが、それでも逃げ場がなくみんなでやらなくてはならないからこそ、新しい自分や価値観に出会えたり、仲間の違った一面をみつけることができます。「団結」することが大切だと言ったこどもたちは、この言葉では言い表せない感覚を、誰もが持っているのでしょう。ふぞろいですが、素敵な仲間になってきました。



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